PROFILE
小学生の頃から大学4年生まで、就活そっちのけで野球に専念。八百鮮に入社したのは、大学卒業間際に同じく八百鮮で働いていた先輩から誘われたのがきっかけ。「大学卒業後はスーツを着たサラリーマンに」と考えていたが一変、鮮魚部で魚を捌くことに。現在は鮮魚部のチーフとして仕入れを担当。
野球より キツい仕事でも、がむしゃらに 魚をさばき続けた。
大学で野球に明け暮れて、就活どころか単位が足りずに1年留年した自分が出会えたのが八百鮮でした。はじめは、本当にしんどかった。朝は早いし、力仕事も多いし。十何年も野球をやっていた自分ですら毎日必死でクタクタでしたよ。その時の僕の仕事は、「買ってもらえるさばき方」を覚えること。魚によって売れるさばき方は違う中で、それを全部身につけることが求められたんです。お店が空いた時に毎日1~2時間、ずっと先輩につきっきりで技を教わっていました。はじめは、1時間に5匹しか魚を捌けなかったんですが、体に包丁さばきを染み込ませて60匹捌けるようになったんです。
市場で武器になったのは 喧嘩になるほどの直球勝負。
僕が成長できた秘訣は「真っ直ぐさ」だけ。十何年も野球に没頭してきた集中力が、厨房でも生かされたんだと思います。もちろん市場で仕入れをする時も「直球勝負」で挑んで、「絶対に嘘をつかない」ことを決めていました。だからこそ、仲買人さんの売る商品に対して「この鮮度のタイはこの値段じゃ買えへん!」「こんな相場があるかいな!」とか言っていました。(笑)「美味い魚を安く売りたい」その思い一本でぶつかってたので、たまに怒られることもあったんですが、「若くて気の強い奴がいる」と気に入ってくれる仲買人さんも多かったですね。
「原価フル無視の開店セール」 で 鮮烈な名古屋デビューを飾った
仕入れを始めて1年。「新店の立ち上げ」を任されました。経験や技術は他の社員の方が上。でも、「商売に勢いがある」と抜擢してもらえたんです。だからこそ、その期待に応えないわけにはいきませんでした。開店初日に「原価無視オープンセール」を企んだんです。国産うなぎ1尾1000円。銀ジャケ100g100円。本マグロ100g500円。どれも相場の半額以下の、ありえない値段で売り出したんです。「こんな美味い魚がこの値段やったらすごくない?」という思いだけで、お店の利益を度外視し、まずは常連になってもらうことだけを考えました。初日からインパクトを残したおかげで、今も名古屋北店は繁盛してますよ。
関わる人たちの声
わからないことを
認める。
その素直な
姿勢がすごい!
新人からあっという間に仕入れ担当になり、さらに新店まで任されるようになった朝野さんは素直に凄いと尊敬します。社長からのDNAなのかはわかりませんが、わからないことや出来ないことを素直に認めて探求するところや、若さゆえの吸収率は凄いですね。鮮魚は特に毎日目まぐるしく商品が変わると思うので、今後はさらに尖った仕入れが楽しみです!あとは…お魚屋さんは清潔感が大切なので髭は剃ってください!(笑)
仲買人との
関係づくりや
魚への愛情に感心。
朝野くんはとてもガッツがあり、人との付き合いが上手な人だと思います。魚屋経験はまだ短いのに、僕ら仲買人との関係が上手にできていてすごいです。それに魚に対してもすごく愛が有り、「良いものを売りたい」「美味しい魚をお客様に食してほしい」と熱意を持って仕事してるので感心しています!これからも朝野くんには成功から失敗まで、経験をたくさん積んでもらって、もっといい男になるように期待してます!