PROFILE
福岡県の大学に在学中、「人と同じ生き方をしたくない」という思いから、スーツを着ずに人よりも稼げる就職先を模索。就職活動中にYouTubeで八百鮮の存在を知り「八百屋でこんなにかっこいい働き方ができるのか」と衝撃を受け、2021年に新卒としての入社を即決した。
一見意味のないことだって、 「かっけぇ!」 から マネをした。
出勤初日。「魚をさばいてみようか!」その一言に耳を疑いました。まさか八百屋で、野菜を売るのではなく魚をさばくなんて。当然、最初のうちは上手くさばけません。先輩が10匹魚を仕入れても、9匹をダメにしたこともありました。それでも、どんな大きい魚も軽々さばく先輩の背中は何よりも大きかった。だから決意したんです。「先輩の全てをマネてみせる」と。制服の着こなし。魚の扱い方。仕事に入る前に包丁の柄の尻でまな板を二度「トントン」と叩く。そんなルーティーンだって、「かっこいいから」とマネました。1年間、憧れのアスリートを研究するかのようにマネを続けた結果、気づけば1m超えの巨大魚をさばけるようになったんです。
八百屋を「水族館」に変える。 それが何よりの広告だった。
「こんな変わった魚、俺たちが仕入れるしかないだろ!」仕入れを担当する先輩の口癖です。巨大なカンパチにマンボウ。水族館さながらの変わった魚を仕入れてくる先輩に憧れていたので、自分も仕入れを担当できたときは嬉しかったです。でもそこで、先輩はただ「インパクト」を追求しただけではなかった、と気づいたんですよ。お客様と接していると、自分が珍しい魚を仕入れたことをちゃんと覚えてもらえてるんだ、と肌で感じることが増えて。変わった魚を仕入れれば、地域で話題になるし、何よりもお店を覚えてもらえる。その時、仕入れ値をただの「原価」と捉えるのではなく「広告費」と捉えて、長期的な利益を狙うことが大事なんだと気づいたんです。
「かっけぇ!」 の一点張りで 見たことのない魚を仕入れた。
ある日、僕の目に飛び込んできたのは体長2mはあろう巨大な「バショウカジキ」でした。荒々しい大きなヒレ。すべてを貫きそうな鋭い上アゴ。「かっけぇぇ!!」その第一印象だけで、仕入れる理由としては十分でしたよ。これを並べれば、インパクトのある売り場になる。「八百鮮がまたやってくれた」と思うお客様もきっといる。長期的に考えると、完全に利益につながる仕入れです。バショウカジキを店に持ち帰った結果、その写真を撮っていくお客様が続出。検索すると、SNSにアップロードもされていました。先輩から学んだ「利益につながるインパクト」という型を破れたのかな、と思います。
関わる人たちの声
「元気のある若者」
から
「探究心の
すごい若者」に。
はじめて野田に八百鮮ができた時から興味があり、その後春日出にできた10年以上前から買い物をしています。辻丸さんの第一印象は「元気とやる気があり活気が溢れた若者」でした。しかしその後お店に通ううちに、お店の運営や鮮魚等に対する探究心を感じられるようになり、今では本当に頼りになるなと思っています!それを感じられるほどスタッフとの距離を身近に感じられるお店作り自体が、他のスーパーにない八百鮮の大きな魅力ですね。
誰からも愛される
辻丸さんと
水産業界を
盛り上げたい。
八百鮮の市原社長と市場で出会ったのは、彼がまだ八百鮮を創業する前から。そういった縁もあって、創業から取引を通じてともに成長させていただいてます。辻丸さんの魅力は、とにかく明るく前向きなところ。社内、取引先からも愛される人間性を持ち合わせており、お店に行ってもお客様とのコミュニケーションを大切にしていると思います。辻丸さんはまだまだお若いので八百鮮さんで色々な経験をし、いっしょに水産業界を盛り上げていきたいですね。