PROFILE
2011年、創業半年後の八百鮮にアルバイトとして入社。代表・市原とは大学のゼミでの先輩・後輩関係であり、八百鮮へ就職したのも大学教授からの推薦がきっかけだった。入社して約1年後に正社員デビューし、現在は大阪エリアマネージャーとして、野菜果物の仕入れ担当者の育成を担当している
ひたすら声出し。 ありがとうは3回 お客様に喜んで もらうための鉄則。
「ひたすら声を出すこと」が、僕が入社してはじめての仕事でした。創業半年の八百鮮で、今よりもずっと小さな店舗でひたすら野菜を売っていたんです。でも、全く苦ではありませんでした。自分のおすすめを買ってもらえるのも、お客様が喜ぶ姿を見るのも楽しかったから。当時意識していたのは、一人のお客様に3回「ありがとう」を伝えることです。お店に入ってこられた時。野菜を買ってもらった時。お店を出られる時。「どうすれば気持ちよく買い物をしてもらえるか?」を真剣に考えていましたね。そうして4年後に仕入れを任されたんですけど、実は最初は地獄だったんです…。
「気持ちいい関係」 を築くため 試せることはなんでも試した。
市場に出てすぐの僕は、目利きも仲買人さんへの交渉もできなかったので、鮮度の良くない野菜を容赦無く積まれていました。気を大きくするため、「どうにかして人格を変えられないか?」と真剣に悩んだこともありましたよ。それでも、店舗で身につけた「気持ちのいいコミュニケーション」の技術は裏切りませんでした。「この前仕入れたかぼちゃ、お客さんから大好評でしたよ!」と仲買人さんに伝えたり、時には「このケース全部買います!」と自分からふっかけてみたり。仲買人さんと会話を重ねて、自分だけの情報を仕入れることにとにかく力を注いだんです。今でも、当時の会話や自分の仕入れ記録はすべてメモに残っていますよ。
仲買人さんとの会食で 「未知の野菜」 に出会った。
そうして、気づけば何度も食事にいくほど仲のいい仲買人さんができていました。ある日、高級な割烹料理のお店に連れられて「穂紫蘇(シソの「穂」の部分)」を使った料理を勧められたんです。僕のためにわざわざ変わった野菜をご馳走してくれたんですね。「これは売れるかも」。そう直感して、次の日から「穂紫蘇」をはじめとした「促成野菜」を取り扱いはじめたんです。すると、これまではお店に来なかった「プロの料理人」が、それを目当てに八百鮮に買い物に来るようになったんです。一般のお客様だけでなく、プロのお客様に焦点を当てた商売をする。そんな挑戦を成功させたのも、仲買人さんを信じることができたおかげでした。
関わる人たちの声
常に笑顔で明るい
接客が魅力です。
料理店を営む同業の方から話を聞いてはじめて八百鮮に行ってみたのですが、品揃えが多く、季節感を感じたのがとても良かったです。その頃から行基さんは常に笑顔で明るく、どのお客様に対しても感じの良い接客をされていますね。八百鮮さんの接客や品揃えに関しては今のままで充分素晴らしいと思っていますが、もう少しお値段高めのプロ向けの商品などがあったらより嬉しいですね。
勢いのいい取引を
続けてほしいです。
八百鮮さんは社員の皆さんが若くて活気のあるお店だと思っていますが、その中でも行基さんは明るくて元気で信頼出来るバイヤーです。商品をよく見て選んで買ってくれますし、そこで特に「売れる!」と感じた商品の値段交渉が上手です。これからも爆発力のある販売力を武器に、勢いよく買って、勢いよく売り続けてほしいですね。